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台東芸能文庫 DVDジャケットデザイン
制作時期: 2013年10月
クライアント: 台東区役所 / 株式会社ケイアンドエフ・オフィス
デザイン: 株式会社zukou
パッケージ制作: 株式会社ケイアンドエフ・オフィス
参考URL: http://city.taito.lg.jp

台東区が発行する台東芸能文庫というDVDのパッケージのリニューアルデザインをいたしました。
これまでに第8巻まで発行されていて、今回が9巻目となります。

馴染みのあるこれまでのイメージを大きくは崩さずに、新しさも感じていただけることを目指しました。
そのため、この台東区が発行する台東芸能文庫の原点に立ち返る必要がありました。

浅草や上野など古くから芸能が盛んな街を抱える台東区では、その価値ある芸能活動を
多くのひとに知ってもらうとともに、後世にも伝えていくため映像として残すことを決めたそうです。

収録される内容は、寄席で演じられる漫才、漫談などが中心です。
そこで寄席について調べてみると、寄席で使われる書体、いわゆる「寄席文字」というものを知りました。

一般的に出回っている江戸文字フォントとは異なり、寄席文字はひと文字ひと文字が詰め気味になっていて、
右側が上に上がっています。これは寄席に空席ができないように、また右肩上がりで人気がでるように
縁起を担いで、当時のビラ職人さんが描いたものだそうです。
 
 
_DSC0769裏面の解説では寄席文字をタイトルに用い、本文には読みやすい一般的な明朝体を採用しました。
そこで新しいデザインでは、メインの書体に寄席文字を採用し、「大入」の文字をアクセントに加えました。
また、背景の江戸文様は、江戸の庶民の着物の柄として使われているものを採用しました。

今回収録されているのは、宮田章司さんの江戸売り声という漫談で、
いただいた資料から、どうしたら宮田さんらしい雰囲気が出るかを思案しました。

まず背景には「江戸売り声」の様々な売り声と、鳥の鳴き声をかけて「千鳥」の文様を採用。
小紋の色には当時の江戸っ子に好まれ親しまれた納戸色を採用しました。

盤面はシルク印刷で、コスト面から2色(+ホワイトで合計3色)で構成する必要があり、
納戸色を半調で柄を出し、パッケージと同じアクセントカラーの橙をタイトルに添えました。
 
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DVDを発行した後にお聞きした台東区役所のご担当者様からのご報告では、
宮田さんらしいデザインに仕上がり、ご本人からもお喜びの声をいただけたそうです。